品質についてquality
金属めっきと比較し、不良の発生確率が高いのが樹脂めっきです。
私たちは不良を流通させない為に、独自の品質管理体制を構築しています。
品質方針
不良発生原因を徹底的に追求し、発生しない仕組みづくりを考え、お客様に真心を込めた製品を提供する。
試験体制
サーマルサイクル試験機(密着性)
サーマルサイクル試験機(冷熱繰り返し試験)でめっきの密着性を満たしているかを検査します。-40℃〜+200℃までの試験に対応。
キャス試験機(耐食性)
キャス試験機(JIS規格)は、耐食性を満たしているかを検査します。60℃に加温した室内で、塩水を噴霧して腐食の促進試験を実施します。
膜厚測定器
電解膜厚計にてめっきの膜厚を測定。膜厚基準を満たしているかを検査します。定期的な測定の実施で品質を確保しています。
電位測定器
めっき被膜間の電位差を保つことで、耐食性を向上させます。定期的な測定の実施で品質を確保しています。
寸法測定器
製品の精度に合わせて、マイクロメータ、デジタルノギスにて測定検査を行っています。
検査体制
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厳しい検査基準と独自の検査環境
昨今の製造工程では自動化が進んでいますが、めっきの品質においてカギとなるのは、人の目です。弊社では、厳しい検査基準をクリアできる教育と訓練を受けた検査員によって、独自の検査環境で全数外観検査を実施しております。
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外観検査
製品ごとの要求に合わせた検査環境を構築し、外観不良の検出力の向上に努めています。
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- オリジナルの検査照明を使用
PDFはこちら - 検査台の上部・側面を囲み、製品の映り込みを防止
- チェックポイントシートを掲示
- 黄箱:不良品の混入防止に素材要因不良発見時は黄箱へ
- 赤箱:不良品の混入防止にめっき不良発見時は赤箱へ
- 検査台を白色とすることで、つきまわりの検出力向上
- オリジナルの検査照明を使用
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チェックポイントシート
検査ポイントを図示して、誰が見てもわかりやすい指示書として、チェックポイントシートを作成しています。検査作業時には、常に目の前に掲示し、チェックポイントシートを基準とした検査作業を行なっています。
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めっき製品検査成績書
全ての製品はめっき製品検査成績書に検査結果が記録されます。
25種類の不良モード別に集計されたデータは工程改善に使用しています。
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品質教育
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初期教育
検査員は、正社員・パート社員問わず入社時に徹底した品質教育を行ないます。検査環境・検査機器・品質管理のルールなど、品質保持に関わる様々な教育を経て、業務に入ります。
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作業標準
品質を保持し、かつ製品を能率良く作り出すために、作業手順、作業方法、作業条件を標準化しています。検査作業は、必ず検査標準に従い行なっています。
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検査訓練
チェックポイントシートをベースとした検査訓練を行なっています。
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きょう雑物測定図表及び限度見本
きょう雑物測定図表を用いた良否判別の教育を行なっております。検査員ひとり一人にきょう雑物測定図表を配布し、判別精度の向上に努めています。また、良否判別が特に困難な商品の場合は、限度見本を準備することで、高い検査精度を確保しています。
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検査パトロール
管理者は、品質教育の一環として日々検査パトロールを行い、検査員の良否判別が確実に行われているか、また検査ルールが守られているかを確認しています。
ISO9001認証取得
エイエスアール株式会社(ASR)より ISO9001の認証を取得しております。